ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Ladakh① うそつきインド人は地獄に堕ちろ

Akira jumped into this Pangong Lake in the movie "Jab Tak Hai Jaan" JAB TAK HAI JAANという映画を観て以来、猛烈にラダックというか、レーというか、Anushka Sharma扮するAkiraが飛び込んだあのパンゴン湖に行きたくなってしまった。 boken.hatenablog.…

Jab Tak Hai Jaan

ヒンディー映画「Jab Tak Hai Jaan」(2012)邦題:命あるかぎり 配役: Samar Anand少佐役:Shah Rukh KhanMeera Thapar役:Katrina KaifAkira Rai役:Anushka Sharmaルームメイトで親友Zain役:Sharib Hashmi ネタバレしない程度のあらすじ: ロンドンに出稼…

Shadow of China

日本映画「Shadow of China」(1989) 配役: Henry Wong役:John LoneAkira Kitayama役:佐藤浩市Katharine役:Sammi DavisMoo-Ling役:Vivian Wu ネタバレしない程度のあらすじ: 舞台は1976年秋の国際都市香港。毛沢東の死をきっかけに起きた中国の内部抗…

ごはん食べた?

「だんだん春めいて来たねぇ」とか「今日はまたいやに雨が降りますなぁ」日本人なら気候や天気ではじまる世間話だけれど、台湾では替わりに『吃飯了没?(ちーふぁんらめい?)』 ごはん食べた? である。 昔、食べ物があまり豊富でなかった頃の名残ともいえ…

今日はいい天気

添乗員とガイドに絶対に向いていない人というのがいる。どんな人かといえば「雨女」と「雨男」である。 どんなに優しくて気が利いてキビキビ仕事をしても、どれだけ知識があって話が上手くて楽しくても、「雨女」と「雨男」は間違いなく嫌われる。 私は雨に…

Band Baaja Baaraat

ヒンディ映画「Band Baaja Baaraat」(2010) 配役: Bittoo Sharma役:Ranveer SinghShruti Kakkar役:Anushka Sharma ネタバレしない程度のあらすじ: Bittoo(ランヴィール・シン)はウッタル・プラデーシュ州サハラーンプルのサトウキビ農家の息子で、デ…

ツアーコンダクターは奴隷?

リアルト橋 この前、ツイッターで読んだバスの運転手の話。 客「◯◯(最寄バス停が連想できない施設)行きますか」運転手「バス停××だと思いますが今後きちんと調べて覚えて下さい、わからない運転手も多いから」中々キツく言うなあと思う一方、「周辺施設も知…

虫の知らせと赤い光㊦

我にかえった私はとにかく聞こえているラジオの音を止めたかった。電気系統の電源を切らなくては爆発、もしくは引火するかもしれないという気がしてきたのだ。言っておくが私は極端に電気や機械に弱い。通常ならばそんなことはまず考えないというのに、この…

虫の知らせと赤い光㊤

確かに急いではいた。「10分ほど遅れます」相手に連絡もしていたし、命にかかわるほど急いでいたわけでもなかったのに、目の前を赤い一筋の光がすうっと通り、それをよけようとしたら駅前の道路ですっころんだのだ。私はおっちょこちょいだが、昔から運動神…

Hindi Medium

ヒンディ映画「Hindi Medium」(2017) 配役 Raj Batra役:Irrfan KhanMeeta Batra役:Saba QamarShyamprakash Kori役:Deepak Dobriyal若い頃の Meeta役:Sanjana Sanghi若い頃の Raj Batra:Delzad Hiwale ネタバレしない程度のあらすじ 庶民的なバーザール…

看板に偽りはあたりまえ

タルカトラ庭園の吟遊詩人さん 「わっ、黒い絨毯みたい」インド・デリーの鉄道駅で思った。駅の構内に1歩足を踏み入れるとそこには人、人、人。ほとんどが、ござのような物の上に座りこんでいる。老人もいれば子供も女性もいる。いびきをかいて寝ている人も…

ナゾの無花果②

パレスティナでも謎は解けないまま、私はイタリアのシシリー島へやってきていた。 モン・レアーレという街のドゥオーモに『キオストロ』なるノルマン・アラブ様式の回廊を見に行った時のことだ。1本1本違う模様のモザイクがほどこされた柱を眺めてそこを出…

積み残し放題

「積み残し」という言葉をきいたことがあるだろうか?まるで荷物の運搬のようではあるが、お客さんを置き去りにして出発してしまうことをギョーカイ用語でこう言うのである。 集合時間にお客さんが戻って来ないので相当捜したが、先の予定もあるし、何時間も…

ナゾの無花果①

ウィンドー・デコレーションはイタリアのお店の魂だ。たとえば1軒の洋服屋があったとしよう。その店で売られている洋服はすべて、その店のショーウィンドウに飾られていると言っても過言ではない。ためしに「これと違う色はありませんか?」ウィンドーの中…

魔法使い Returns

当時私は香港に住んでいたので、日本から来る知り合いとイタリアで待ち合わせをして、サルデーニャ島へ向かった。サルデーニャ島では自称”魔法使い”のガイドに連れ回され、神秘の水?を汲んでみたり、木に耳をつけてどこからともわからない”声”をきいたり数…

Water for Japan

東日本大震災の時に日本を助けてくれた国のうち、どこの国の支援が印象に残っているだろうか。 私はどこよりも早く多くの支援を送ってくれたお隣の台湾と、震災発生の翌日にはヒマラヤの小さな国をあげて供養祭をおこない、100万ドルもの義援金を送ってくれ…

写真にみるインド

「この人だあれ? 知り合いの人?」インドで撮った写真を友人に見せると、必ずといっていいほどこう聞かれる。 カメラを遠くから被写体に向けて構えていると、シャッターを切るか切らないかの絶妙のタイミングで、街行くインド人がファインダーの中心にぬう…

安宿街からコンノートプレイスへ格安で行く方法

実は私、とんでもない恐がりなんである。「ぼうけんこぞう」などと名乗っているわりには、安宿もおっかないので普通宿にしか泊まれないし、バックパックを背負うと背中が痛くなるののでいつもゴロゴロ引きまわす式の荷物で旅をしていて、バックパッカーでさ…

7時42分の男

インドのポンベイから世界7不思議の1つ、ムガール帝国の王様シャー・ジャハーンとお妃様ムムターズ・マハルの眠る、大理石で造られた宮殿のような豪華なお墓である「タージ・マハール」がある、アグラヘ行こうとしていた時のことである。 3時間も前に空港…

罰金かクレームの二択

添乗員はガイドではないという話の続き。 僕らが海外添乗に行く場合も、ガイドは”してはいけない”業務になる。 たとえばイタリア。 イタリアの大学で考古学、言語学、外国語文学、建築学など専門的に学んでいる人以外は、専門学校で800時間の講座を受けない…

添乗員はガイドではない

「添乗員はガイドではない」ということが、意外にも理解されていない現実がある。 たとえば、僕は国内と海外のツアー・コンダクター(添乗員)資格を持っているが、訪日外国人を日本で報酬を得て案内すれば違法となる。なぜなら、日本でガイドを行うには、通…

復活!ぼうけんこぞう

客室乗務員、トラヴェルライター、ツアーコンダクター。 いわばプロの旅人として世界を回遊している間に、僕の原点であった「ぼうけんこぞう」というサイトが、プロバイダーの都合で知らないうちに消滅していた。 「ぼうけんこぞう」を通して多くの仕事とつ…

㉕Tさんの『面白いこと』

DFP・日本人 私達は世界各国いろいろなところに行くので、行く先々で面白いことがたくさんある。 たとえば社会主義の国。現在、中国への便は子会社のドラゴン航空に引き渡してしまっているのだが、私が入社した頃はまだ、北京や上海の便が日帰り便ながら…

㉔Sさんの『最近の子』

7CP・タイ人 香港の女の子はヤリ手だ。この間のパリ便でのこと、香港人のパーサーが彼氏と一緒だって言うから、空港からのクルー専用バスに彼氏も一緒に乗れるように手配したり、色々便宜を計ってあげた。当の彼氏を紹介されたりもしたのに、彼氏より一足…

㉓Rさんの『朝寝坊』

DBC・インドネシア人 今日くらい九龍側に住んでいて良かったと思った日はない。 ブリーフィングの時間は12時15分なのに、目が覚めたのは12時きっかり。冷や汗がさあっと背中を流れる。 とりあえずレポシの電話を会社にしてから、病院に行こうかとも…

㉒Qさんの『3Kかも?』

DBC・日本人 この会社に入ってから随分スチュワーデスのイメージが変わった。にこにこして英語が話せる優雅なイメージは、ベルリンの壁のようになし崩しになり、実はえらく汚い仕事だとわかってきた。 エア・フランスのクルーがまず飛行機に乗ってするこ…