ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

ヘンなもの

バケツと手桶の理由

インド名物、バケツと手桶 ツアー客が泊まるような5つ星ホテルではさすがに見かけないけれど、いわゆる旅人が普通に泊まるホテルやゲストハウスの浴室には、必ずといっていいほどこのバケツと手桶のセットがある。 こんな風に、シャワーヘッドがあっても蛇…

泡立てネットバラバラ事件

ラジャスタン州ジャイプールのとある三ツ星ホテルに泊まっていた時の話。外出から戻ってみると、部屋の洗面所のレバーのところにリングで引っ掛けておいた泡立てネットが消えていた。 泡立てネットとはこんなんである。別に高いものでもないし、それこそ何か…

ディズニー格安入場券㊦

アジア人である私からみれば、「せっかく一生懸命物件を紹介してくれたのに、買わなくて…なんだかちょっぴり彼に悪いなぁ」という気持ちから、同行者がこんなことを言い出したのだということはよぉーく判る。しかし、相手は思いっきり「ノーと言える」アメリ…

ディズニー格安入場券㊥

ホテルからリゾートまでは、そんなに遠くなかった。車で30分くらいのものだから、広大なアメリカ式に考えれば「目と鼻の先」とも言える。フロントともレセプションとも見分けのつかないところに入ると、すでに情報が届けられているのだろう、お姉さんが書類…

ディズニー格安入場券㊤

何をこのんでフロリダくんだり、オーランドくんだりまでやって来たかといえば、言うまでもなく目当てはディズニーランド、ユニバーサルスタジオといった遊園地である。ディズニーランドは世界各地にあれど、ここフロリダの入場料は本家本元にもかかわらず異…

ツキを呼ぶおまじない

ツキを呼ぶおまじない① 猪脚麺線 「最近なんだかツイてないんだよ」そうぼやいているアナタにいい話。台灣では麺線(ミースワ)という極細の麺を油で揚げたものに、トン足を煮込んだものを薄切りにしてのせ、醤油あんをかけた物を食べて邪気払いをする。刑務…

アムラで若返り?

インド・ビハール州ブッダガヤでマーケットを回遊していたら、見たことのない果物のような野菜のようなものを発見した。見ためは梅の実っぽいのだが、梅よりも少し大きくてあれほど堅くない。 「これなぁに? 果物?」売り子に訊いてみたもののヒンズー語の…

ラダックのオンボさん

インドのジャンムー・カシミール州ラダックの町レーで『オンボ』という占い師に会いに行ってみたことがある。 ラダックにはいわゆるシャーマンや呪術師と言われる人と占星術師の2つのタイプの占い師がいる。シャーマンは男性ならば『ラバ』、女性ならば『ラ…

黄大仙の占い

香港の黄大仙を歩いていたら、どこからともなく女性が現れて「あなたが来るの知ってた。見てあげる」ニコニコしていうのである。新手のキャッチセールスならぬキャッチ占いに違いない。 黄大仙は占いで有名なお寺だけれど、別に占いをしようと意気込んで行っ…

虫の知らせと赤い光㊦

我にかえった私はとにかく聞こえているラジオの音を止めたかった。電気系統の電源を切らなくては爆発、もしくは引火するかもしれないという気がしてきたのだ。言っておくが私は極端に電気や機械に弱い。通常ならばそんなことはまず考えないというのに、この…

虫の知らせと赤い光㊤

確かに急いではいた。「10分ほど遅れます」相手に連絡もしていたし、命にかかわるほど急いでいたわけでもなかったのに、目の前を赤い一筋の光がすうっと通り、それをよけようとしたら駅前の道路ですっころんだのだ。私はおっちょこちょいだが、昔から運動神…

ナゾの無花果②

パレスティナでも謎は解けないまま、私はイタリアのシシリー島へやってきていた。 モン・レアーレという街のドゥオーモに『キオストロ』なるノルマン・アラブ様式の回廊を見に行った時のことだ。1本1本違う模様のモザイクがほどこされた柱を眺めてそこを出…

ナゾの無花果①

ウィンドー・デコレーションはイタリアのお店の魂だ。たとえば1軒の洋服屋があったとしよう。その店で売られている洋服はすべて、その店のショーウィンドウに飾られていると言っても過言ではない。ためしに「これと違う色はありませんか?」ウィンドーの中…

魔法使い Returns

当時私は香港に住んでいたので、日本から来る知り合いとイタリアで待ち合わせをして、サルデーニャ島へ向かった。サルデーニャ島では自称”魔法使い”のガイドに連れ回され、神秘の水?を汲んでみたり、木に耳をつけてどこからともわからない”声”をきいたり数…