Hindi Medium
ヒンディ映画「Hindi Medium」(2017)
配役
Raj Batra役：Irrfan Khan
Meeta Batra役：Saba Qamar
Shyamprakash Kori役：Deepak Dobriyal
若い頃の Meeta役：Sanjana Sanghi
若い頃の Raj Batra：Delzad Hiwale
ネタバレしない程度のあらすじ
庶民的なバーザールであるChandni Chowk（チャーンドニー・チャウク）に店を構える裕福なRajとMeetaのカップルが、外国人が多く住む高級住宅街Vasant Vihar（ヴァサント・ヴィハール）に引っ越し、娘を教育水準の高い学校に入れようとあれこれ努力するもうまくいかず。それならと、最近創設された貧困層に向けた25%の枠にもぐりこもうとする。
家に水道がなく、日雇いで工場で働き、配給を受けて暮らすような町に暮らし、本当に貧乏なのかを確認する国語の教師もかわして申込までたどりつくも、委託金24000ルピーと言われる。
本当はお金持ちなのでこっそりATMから引きだそうとするも、水を分けてくれたり、日雇いの仕事を紹介してくれた親切な近所の男性Shyamprakashに「泥棒している」と勘違いされて引き留められる。偶然にもShyamprakashも貧困層枠で同じ学校に息子を入れようと手続きをしていたのだ。
Shyamprakashはなんと当たり屋をしてまでこの委託金を工面してくれ、Rajの娘はくじ引きの末入学することができ、貧民窟からも引き払う。
しかし、高級住宅街に戻ったRajは良心の呵責にさいなまれ、いわゆる政府の学校（親切な男性の息子が入学した）に援助をするようになる。
Rajの援助によって政府の学校は設備もよくなり、それに喜んだShyamprakashがバナナを持って援助者の家に感謝を告げに訪ねると……。
小僧的視点：
「誰かから何かを盗んで幸せにはなるのは間違っていないか？」という物語の本筋とは別に、Irrfan Khanイルファン・カーン扮するRajが奥さんのMeetaを幸せにしよう、しようとするところ＆その努力に対して毎回素直に喜びを表現するMeetaとのやりとりが心に残った。
喜んで貰おう、貰おうとあらゆる努力をしても、感謝すらされることなく逆にささいなことをクレームされる日々に心がすりきれかけているのかもしれない。
個人的には叔父の服装店で働くRajが店に母親とやってきたMeetaに恋をし、サイクルリキシャの運転手に化けたりしてこっそり追い回す最初の5分くらいと、2回出て来る「ネズミ」の場面が特に好きだ（←そこかよ！）
とにかく、ヒトとして生きる上で大切なことを教えてくれる映画、Deepak Dobriyalの役所が光る。
ロケ地はデリーのChandni Chowk、Anand Lok、Karol Bagh、Sangam Viharなど。
