Band Baaja Baaraat
ヒンディ映画「Band Baaja Baaraat」(2010)
配役:
Bittoo Sharma役:Ranveer Singh
Shruti Kakkar役:Anushka Sharma
ネタバレしない程度のあらすじ:
Bittoo(ランヴィール・シン)はウッタル・プラデーシュ州サハラーンプルのサトウキビ農家の息子で、デリー大学キローリーマル・カレッジを卒業したばかり。卒業後に村に帰ってサトウキビ農家を継ぐことから逃げたくて、なんとかデリーに残るすべはないかと悩んでいた。
そんなときに出会ったのが、パンジャービーの人達が多く住む西デリーの「ジャナクプリー」出身のShruti(アヌシュカ・シャルマ)。
Shrutiは「シャーディー・ムバーラク(ご結婚おめでとう!)」という名前の会社を設立し、ウェディングプランナーとして活躍する夢を持っていた。
BittooはShrutiを拝み倒し、『ビジネスに恋愛はヌキ』というShrutiの鉄の誓いを守る約束でビジネスパートナーとなり、2人はウェディングプランナーの仕事をはじめる。
が……この鉄則が破られたり、それが原因で仲違いして袂をわかちどちらも借金を抱えてみたり、縁あって再度協力して結婚式の仕事をすることになったり、Shrutiがドバイに嫁に行くことになったけど、それはただの当てつけだとBittooが主張したりとか……ごちゃごちゃ、ごちゃごちゃ。
小僧的視点
もうねぇ、スジとかどーでもいいのである。私がインド映画に”ドはまり”するきっかけとなった映画がこれ。
映像はキレイというより楽しくて、音楽はノリノリ、ストーリーも甘過ぎなくてせつなくて、観ていてとにかくわくわくする。
2008年のロマンス映画の傑作、「Rab Ne Bana Di Jodi」で助監督だったManeesh Sharma(マニーシュ・シャルマー)監督のデビュー作だ。
「Rab Ne Bana Di Jodi」でデビューをはたしたShruti役のAnushka Sharma(アヌシュカー・シャルマー)のダンスがキレキレなら、Bittoo役の無名の新人Ranveer Singhは『どう考えても、この人売れるでしょ』的なオーラタレ流し。
世襲? とコネが主体のボリウッド映画界において、何のコネもなくオーディションでこの世界へ入ったというRanveer Singhは、役を離れた本人のテンションの高さといい……はてしなく織田裕二やトムクルーズに似た雰囲気を醸し出していた。
私は「売れるけれども大根役者」好きとして名高かったのだが、Ranveer Singhに大根臭はない。新人とは思えない自然な演技である。
カタール航空の機内でうっかり手が滑り、この映画のチャンネルを押してしまったのが運のツキ。カタール到着までに2回、その先乗り継ぎ便の中でも確か1回、帰りも多分途中で寝たり起きたりしながら2回くらいはこの映画を観た。
ここまで中毒性があるのはAnushka SharmaとRanveer Singhの二人の役者の魅力がなせるワザだと当時は思っていたのだけれど、その後
「この映画好きだな~」
思って繰り返し観る映画がすべて、Maneesh Sharma監督の作品だったことに気がついた。
さて、あなたにはManeesh Sharma中毒になる勇気があるだろうか?
Lalgarh Palace (Bikaner, Rajasthan)
ウェディングプランナーとしての仕事場として、そして「Dum Dum」という曲がここで撮影されている。