ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

Blackmail

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ヒンディー映画「Blackmail」(2018)

配役:

Dev Kaushal役:Irrfan Khan
Devの妻Reena Kaushal役:Kirti Kulhari
Ranjitの妻Dolly Verma役: Divya Dutta
"Tommy" こと Ranjit Arora役: Arunoday Singh
上司DK役:Omi Vaidya
Prabha Ghatpandey役:Anuja Sathe
Anand Tripathi役:Pradhuman Singh Mall  
Chawla役:Gajraj Rao


ちょっと切ない気分になる。

ネタバレしまくりなあらすじ:

トイレットペーパーのセールスマンであるDev (イルファン・カーン) がいつもよりも早く仕事から帰ってきてみると、妻のReena(キルティ・クルハーリ) が "Tommy" ことRanjit (アルノーデイ・シン)とベッドにいるではないか。
まずは間男を殺し、それから妻を殺す……とっさにそんなことを考えたDevだったが、実際にとったのは「二人をゆすって、新しいトイレットペーパーのプロモーション費用10万ルピーを捻出する」という違うシナリオだった。

奥さんの尻に敷かれていたRanjitだが仕事のためだといって、妻Dollyの実家から10万ルピーをせしめてゴミ箱に隠し、それをDevがピックアップしてゆすりは成功。

Dollyの父からお金を返せといわれて困った無職のRanjitは今度はReenaをゆすり、12万ルピーを要求。Reenaは「父親の治療費」と嘘をついてDevに12万ルピー出させ、このお金がRanjitにわたるも、DevがまたRanjitをゆすったのでこのお金はまたしてもゴミ箱に置かれてDevが回収……お金はぐるぐるまわる。

このゆすりの一件を酔ったDevが同僚のAnand(プラドゥマン・シン・モール  )に話したがために、Anandが恋する新人社員Prabha (アヌージャ・サーテ) の知れるところなり、今度はPrabhaがDevをゆする。DevはRanjitをゆすり、RanjitはReenaをゆすり、ReenaはDevにお金をねだり、お金はRanjitにわたるが、Ranjitはそれをゴミ箱にかくしてDevがそれをピックアップして最後はPrabhaのもとへ。

いったい誰がこのゆすりを行っているのかを確かめようとしたRanjitが探偵の Chawla (トリパティ・ガジラジ・ラオ).を雇う。
PrabhaがさらにDevをゆするので、DevはPrabhaと対峙、議論が高じてあやまって彼女を殺めてしまったところにPrabhaの両親が現れ、Devは紙袋に穴をあけただけの仮面をつけて逃走。これに感づいたAnandはDevをゆすり、Devは紙袋の仮面をAnandの車にしのばせて罪をなすりつける。

そこへ探偵ChawlaがDevに「ゆすりの犯人はオマエだとわかっている」と電話をかけてきて口止め料を要求。かたやRanjitは犯人を殺すための銃を用意。RanjitとReenaが一緒にいるところを発見したDollyがRanjitを殺そうとするが、あやまってRanjitがDollyを殺めてしまい死体を冷蔵庫に隠す。

Chawlaに要求されたお金のためにDevはRanjitをゆすり、 RanjitはReenaにお金の工面を頼む。ReenaはDevに父親の手術代だと嘘をついてお金をもらったが、DevがReenaの両親に電話をしたことによってこの嘘がバレる。Reenaは装飾品を売ってお金をつくり、それをゴミ箱に隠す。Devはこのお金をとりに行きつつ、Ranjitが持って行くところを写真におさめてReenaに送った。ReenaはRanjitの携帯番号を削除。
Chawlaにお金を渡した時にDevが頼んだように、ChawlaはRanjitに「犯人はAnandだ」と言い、 Ranjit はAnandを殺す。Dollyの両親がRanjitが娘を殺害したことに気づき、警察に通報。

「いつ帰ってくる?」
夕食を作ってDevの帰りを待つReenaからのメッセージを見たDevは、Reenaの連絡先をスマホからデリート……

 

 小僧的視点:

筋書きのよくできたブラックコメディーだが、ちょっとスラップスティックすぎるきらいも。コメディーならコメディーらしくもっとバカバカしくて、ゲラゲラ笑えるのが個人的には好みなのだ。

Irrfan Khanは今年(2018年)封切られる(予定も含む)「Hindi Medium」、「Qarib Qarib Singlle」、「Karwan」、「Hindi Medium Sequel」、そしてこの映画と5本に出演しているというのに、撮影中はそんな素振りを一切見せなかったとのことだが、どうやら病気なのらしい。
脳腫瘍なんじゃないか? とか アーユルベーダーで治そうとしているらしいだの、あっちこっちで未確認情報が飛び交っていたが、実際は神経内分泌腫瘍という希少がんで現在はイギリスにて治療中だ。

さて、この映画を観終わって「どの役がいちばん印象に残ったか」と考えるに、まず思い浮かぶのがコイツだ。

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そう! お金の受け渡し場所として幾度も出て来る、ペンギン型ゴミ箱。

以前、観光地で普通に写真を撮ろうと思うと角っこになぜかでばってくる、このアホ面のペンギンに相当手を焼いた話を書いた。

 

boken.hatenablog.com

コイツ、コイツが画面に大写しになるだけで個人的に可笑しくてしょうがない不思議である。
コメディ映画としては、大変良いキャラに目をつけたと思う。

 

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ゆすりの犯人がペンギン抱えてウロウロしている……この絵だけで、腹を抱えて笑いたくなる。

調べてみると、どうもインドではペンギン型ゴミ箱がデフォルトのようなのだ。 

世界一おもしろいゴミ箱がある大学寺院(1歳9か月とインド旅 - 3歳と、世界一周ふたり旅^^ハワイ南米北欧中東アジア5ヶ月

こども

 

バラナシの大学構内のアイツで、ウッタル・プラデーシュ州はどうやらラクナウと同じアホ面系一族で統一されているんじゃないかと思われる。

 

インドはゴミ箱が面白い!!【ティラキタラクダ通信 4月9日号】 | インド大好き!ティラキタブロ グインド大好き!ティラキタブロ グ

この二つは南インドのチェンナイで捕獲。変なペンギン達です。カラフルな方はちょっと愛嬌がありますね。でも、性格がちょっとゆがんでいるような目つきです。もう一方のペンギンさんは…ああ、もうあの世に解脱されています。ありがたやーー

 

インドのゴミ箱コレクション - Luntaの小さい旅、大きい旅


 チェンナイ駅構内のペンギン 

チェンナイのマドラスペンギンはどれも目が細くて吊り上がっていて、ちょっとスリラー映画向きか。

インド的ゴミ事情:ゴミ箱(だけ)はかわいい ( アジア ) - マハラニの雑記 Notebook of Indian wife - Yahoo!ブログ

 

カボン公園(Cubbon Park)にはペンギン型の空き缶専用ゴミ箱がありました。



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バンガロールとあるので、これはカルナタカ州のアイツ。

 

インドのゴミ箱コレクション - Luntaの小さい旅、大きい旅
 ラダック、レーのペンギン

これはジャンムー・カシミール州のレーで目撃されているアイツ。切れ長の目でフレンドリーな感じではあるが、ちょとだけウッタル・プラデーシュ州アホ面一族臭がする。

レーといえばチベット族が多く、住んでいる人々はどちらかというと目は細いはずなのにペンギンの目は相当デカイ。
「目が大きくてまつげが長い人が多い」と以前、ガイドさんから教えてもらったことがあるマドラスは目の細いアイツ。カルナタカ州は行ったことがなく、友達も出身者がいないのでその地の人たちの顔つきがよくわからない。
もしかしてインドのアイツはその地に住む人たちとは正反対の顔つきなのではないだろうか? 
こんな仮説を立ててみるに、ウッタル・プラデーシュ州の人たちはまん丸おおめめではなくて、切れ長でないといけないことになるが……どうだろう?

なぜ、そもそもペンギンなのかということも含め、いまだナゾである。

 

 

この映画が観られるサイト: 

https://einthusan.tv/movie/watch/63ET/?lang=hindi