ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

Qarib Qarib Singlle

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ヒンディー映画「Qarib Qarib Singlle」(2017)

配役:

Yogendra “Yogi” Kumar Devendra Nath Prajapati役:Irrfan Khan
Jaya Shashidharan役:Parvathy
Anjali 役:Neha Dhupia (特別出演)

ネタバレしない程度のあらすじ:

オンラインのデートサイトを通して知り合った独身のYogi(イルファン・カーン)と寡婦のJaya(パールバティ)の軽めのラブロマンス。
自称詩人のすっとぼけたYogiのペースにはまり、JayaはYogiと自分の過去を辿る旅に「従妹」として行くことになる。Yogiがフライト乗りそびれ、間違えて反対方向の電車に乗るなどのハプニングがありつつ、ウッタラーカンド州の州都Dehradunとヨガの聖地・Rishikesh、首都Delhi、ラジャスターン州にある虎の保護区として有名なAlwarと州都Jaipurの空港、シッキム州の州都Gangtokなどを旅する。

小僧的視点:

ハリウッド映画にも出演しているナワーブ(太守)家系のIrrfan Khanの相手役、Parvathyはこれがヒンディー映画初出演。普段は Malayalam、Kannada、Tamilといった南方系の映画に出ているせいなのか、ヒンディー語よりも英語が前に出て来るけれど、細かい心の動きなども演じられていわゆるボリウッドの女優さんとは違う味わいだ。
今回の旅の中でYogiはモトカノ3人を訪ねる。1人目は子沢山で屋上に生息している典型的インドな肝っ玉お母さん風の女性で「あー、いるいる」と油断していたら、二人目のAnjali がミスユニバースの艶っぽいNeha Dhupiaでその反則っぷりに泡を食った。
「Chup Chup Ke」ではカリーナ・カプール気の強い従姉・Meenakshiを演じていた。
最近では
「Tumhari Sulu」でSuluを雇う超仕事のデキるキレキレ女性マリアを演じていたのだが、髪を染めていたこともあって「ヒンディー語の上手な白人だなぁ」と思っていたらNeha Dhupiaだったということがあったばかり。
どうもこの女優さんは顔立ちからなのか、こういう役柄がまわってくるようだ。今回のParvathyしかり、Vidya Balanしかり、Kareena Kapoor しかり、頼りなげでタレ目な感じの主人公との対比を生み出すための大切な役どころである。

Chup Chup KeのNeha Dhupia

ちなみに、三人目はこれまた大変美しい舞踊家(Isha Sharvani)だがYogiとの会話も台詞もないので印象としてはそれほど強くない。
ただ、「ねー、アンタの好みには傾向ってのはないんかい!」とYogiに突っ込みたくなるのは私だけではないはずだ。

自由奔放でお騒がせだけれど暖かいYogiと知り合って一緒に旅していくうちに、「誰とも何もシェアできない」「思ったことをいわずになんでも内にしまってしまう」というJayaのかたくなさがどんどんほどけていく様子がいい。
自由奔放でお騒がせだけれども人の熱いインドに行ってからというもの、少しづつ何かがほどけた自分自身を重ねて観てしまったことも事実。
インドに行くと何かが変わる人と変わらない人。二度と行きたくない人とまた行きたくなる人、世界には二種類の人がいるらしい。
インドとの相性を知りたかったら、自分がJayaかどうかを見極めればいいんではないだろうか。
そんなことに気付かせてくれた、私にとってはいい映画だった。あえていえば、激しく踊らないのが残念なんだけれど……。

この映画が観られるサイト:

https://einthusan.tv/movie/watch/5Hxo/?lang=hindi

 

ロケ地
Dehradun (Uttarakhand)

 

ロケ地
Rishikesh (Uttarakhand)

 

ロケ地
Delhi

 

ロケ地
Alwar (Rajasthan)

 

ロケ地
Jaipur Airport (Rajasthan)

 

 

ロケ地
Bikaner  (Rajasthan)
 
 
ロケ地
Gangtok (Sikkim)

 

この映画が観られるサイト:

https://einthusan.tv/movie/watch/5Hxo/?lang=hindi