ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

インド映画ロケ地巡り KillDill

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ヒンディー映画「KillDill」(2017)

なんちゃってヒンディー語の勉強をするにあたり、これでインディア」というサイトにある「玄人ヒンディー語」を素人なのにひっそりと頼りにしていたのだ
ところが
主であるアルカカット氏がインドを引き払ってしまい、ヒンディー語と映画に関する更新がされなくなって大変寂しい想いをしていたのである。
そうしたら、この間ひょんな拍子にアルカカット氏が日本に亡命した自称デリー皇帝バハードゥルシャー勝として返り咲いていることを知った。大変喜ばしく、こっそりと小躍りしてしまった。

Kill Dillの主演Ranveer SinghとParineeti Chopra、GovindaやAli Zafarも脇を固めている。

すっかり人任せなあらすじ:
あらすじその他は亡命中のデリー皇帝が「Kill/Dil」という記事を素敵に仕上げているのでそちらを参照されたし。

小僧的視点:

ロケはウッタル・プラデーシュ州、デリー、マハラシュトラ州で行われた。Ali Zafar、 Ranveer Singh、Govindaのダンスシーンはウッタル・プラデーシュ州の二つの大学にて撮影された。

 

ロケ地
Gautam Buddha University(Greater Noida UP)

  

 

ロケ地
Galgotias University(Greater Noida UP)

 

 

ロケ地
Lavasa(Pune)

  誕生日パーティーでRanveer SinghとParineeti Chopra白馬に乗るシーンはここで。

 

なんちゃってロケ地
Qutb Minar (Delhi)

 

https://www.instagram.com/p/BavFiniHQEl/

どうしてニューデリー郊外のこんなところに、ぽつんと一つ、ミナレットがあるのだろうかと不思議に思う。
ミナレットの基部が円形で先細りになっているのでペルシア式といえなくもないけれど、縦の線を強調して高く見せているあたり、沙漠の中にポツンと残っていることの多いアフガニスタン式っぽい。
ミナレットの数でいうとモロッコアルジェリアチュニジア・スペイン南部に多いマグレブ式とアフガニスタン式が1本のみで、ペルシア式も1~2本、トルコ式は2本以上で、エジプト式は多種多様

うーむ、何式なのだろう。

この塔を建てたクトゥブ・ウッディーン・アイバクはアフガニスタンのガズニーに都を置いていたゴール朝の武将であった。クトゥブ・ウッディーン・アイバクはゴール朝が征服した西北インドの管理をまかされてデリーに駐在していたのだけれど、君主モハメッド・ゴーリーが暗殺されたので独立を宣言。1206年に西北インドで最初のイスラム王朝を築いた。

五層造りで高さは73メートルのクトゥブ・ミナールの建設は独立宣言より7年ほど前の1199年に始まっていた。クトゥブが手本にしたのは、主君の国アフガニスタンにあったいくつかの見事なミナレットだった。クトゥブ・ミナールアフガニスタンゴール地方のジャームにあるミナレットをお手本にして造られたというのが、多くの専門家たちの意見らしい。

当のクトゥブは一層目を完成させたところで亡くなり、二層目と三層目までは跡継ぎとなった養子アルトゥトゥミシュが1210年に赤砂岩で造りあげた。四層目建設の途中でアルトゥトゥミシュが亡くなり、内紛により約100年ほど中断している間に地震で造りかけの四層目が倒壊。引き継いだトゥルグ朝のフィローズ・シャーが1357年に大理石で第四層と第五層を完成させたため根本と上部の色の違いは素材の違いだ。

 

この動画はインド最初のモスクは、ヒンズー寺院から持ってきたパーツで作られていたために偶像崇拝禁止のモスクに人の彫刻がなされることに……とか、これはこれで面白い話あり。

さて映画。後でじゃダメだ、今来いとDisha(Parineeti Chopra)に呼び出されたDev(Ranveer Singh)がやってくるのがこのクトゥブ・ミナール
ミナレット内部には378段の階段があって以前は登ることができたのだが、1981年12月4日に停電によるパニックで転落事故が発生、45名が命を落としてからは内部の立ち入りはできなくなっている。
もともとアザーンのために作られているミナレット、沢山の人達が一気に登るような構造にはなっていないはずだ。
CGか何かなのだろうと思われるが、屋上がこんなに狭いのに柵がこんなに低くて、観光客が普通に上がれたのだとしたら恐ろしいこときわまりないのである。
押し合いへし合い、人との距離が妙に近いこの国では特に……。
実際にてっぺんに登った映像があったが、
そもそもエレベーターなどないので息もあがるし、風も強いし思った通り柵も低い。


って、この人立ち入れてる?!
2010年にアップロードされているけれど、いつの映像なんだろう?
許可さえとれば可能なのだろうか?
ま、オフィシャルにダメでも袖の下でなんとでもなっちゃうのかもしれない。

 

 この映画が観られるサイト:

https://einthusan.tv/movie/watch/2558/?lang=hindi