ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

Chaar Din Ki Chandni

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ヒンディー映画「Chaar Din Ki Chandni 」(2012)

配役:

Chandni役:Kulraj Randhawa
Veer Vikram Singh/Pappi Sardar役:Tusshar Kapoor
Veerの父親Chandraveer Singh役:Anupam Kher
Chandniの父Fatoor Singh役:Om Puri
Chandniの母Pammi Kaur役:Farida Jalal

ネタバレしない程度のあらすじ:

マハラジャの末息子でオックスフォードに留学中のVeer(トゥシャール・カプール)は、妹の結婚式のためにパンジャビの彼女Chandni(クルラージ・ランダワー)とともにもラジャスタンへ戻って来た
しかし、誇り高きラジプート族の父Chandraveer (アヌパム・ケール)にはパンジャビのChandniと付き合っているとも言い出せず、Chandniは結婚式を取材しに来たジャーナリストなのだとウソをつく。
Veerの兄たちがChandniに惚れはじめChandniの才気と機転が気に入ったChandraveerは、Chandniに夫を見つけてやると言い出す。そこでVeerが付けヒゲ、ターバンにサングラスでサルダール(シーク教の人)に変装。ChandraveerはChandniにサルダールと結婚せよと言い始め、話はややこしくなっていく。

小僧的視点:

なぜこの映画を観たかといえば、怖いもの見たさ。評論家から5段階評価の0をもらい「2012年最低の映画」と評された映画は、どれほどのものなのかという好奇心である。
結論から言うと、「そこまでコキおろさなくたっていいんじゃない?」という感じでそれなりに楽しめた。
Kulraj Randhawa(クルラージ・ランダワー)も大変美しく、頭のキレっぷりもすがすがしい役どころ。Anupam Kher(アヌパム・ケール)、Om Puri(オム・プーリ)、Farida Jalal(ファリダ・ジャラル)と脇の役者さん達がしっかりしているのと、香港映画と違って一応作る前に脚本があるので「えーっ、なにそのエンディング」な薄っぺらさもコメディーだと思えば許容範囲(なのか?)で、B級映画好きの私にはそれほどヒドイことにはなっていないように思える。
映画館へわざわざ観に行っていたらプンスカ間違いないが、機内エンターテインメントの中にあって、寝る以外に他にすることもないので観てみた程度ならまぁいいかと思えるレベルだった。
リバイバル曲のChandni O Meri Chandni もノリノリだ。

ロケ地
Khimsar Fort (Khimsar / Rajasthan)

Veerの実家ということになっているラジャスタンのKhimsar Fortという砦が、とりわけ美しくて印象に残る。
結婚式という設定なので色とりどりの布で飾り付けがされた砦における、いわゆるサリーではない、ラジャスタンならではの腹出し衣装(?)の踊りも楽しい。

Radhaはクリシュナの最愛のガールフレンドで、クリシュナといえばいつも笛を吹いていることから、振り付けに横笛を吹くジェスチャーが織り込まれている。
2012年最低・最悪のインド映画はそれなりに、ほどほどに楽しめたあげく、ラジャスタンの魅力も発見できるというオマケつきであった。

この映画が観られるサイト:

https://einthusan.tv/movie/watch/0918/?lang=hindi