ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

Sonu Ke Titu Ki Sweety

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ヒンディー映画「Sonu Ke Titu Ki Sweety」(2018)

配役:

Tituの親友Sonu Sharma役:Kartik Aaryan 
Sonuの親友Titu Sharma役:Sunny Singh
Sweety Sharma役:Nushrat Bharucha
Tituの祖父Ghasitaram Sharma役:Alok Nath
Tituの祖母の兄Lalu Kaka役:Virendra Saxena
Tituの祖母役:Madhumalti Kapoor
Pihu役:Ishita Raj Sharma(特別出演)
Sweetyの母Renu Sharma役:Deepika Amin
Sweetyの父役:Rajesh Jais
Tituの母役:Ayesha Raza Mishra
Tituの父役:Pawan Chopra 
Babu役:Pritam Jaiswal
Sonalli Sehgall(特別出演)
Sakshi Malik (「Bom Diggy Diggy」という曲の中での特別出演)


 

ネタバレしない程度のあらすじ:

 

幼なじみでのSonu(カルティク・アールヤン)とTitu(サニー・シン・ニッジャル)は大の仲良しで、TituがいじめられればSonuがかばうという関係。Tituが恋人のPihu(イシター・ラージ・シャルマー)に泣かされれば、二人を別れさせたりもするといった具合だ。

ガールフレンドと別れて心の傷が癒えないTituだったが、ある日見合い話が持ち上がる。見合い相手のSweety(ヌスラト・バルーチャー)は優しくて子供好きでNGOで働いており、絵に描いたような家庭的で理想のお嫁さんといった女性だった。Tituはすっかり惚れ込んで、結婚に向けて話は進みはじめる。

そんなTituの結婚話をSonuは懐疑的に思っていた。仲良しのTituが自分から離れていってしまう寂しさもあるが、Sweetyがあまりにも理想的で非の打ちようがないのでかえって「なにか裏があるのでは?」と思ってしまったのだ。
SonuはSweetyが前のボーイフレンドに暴行を加えてひどい仕打ちをしたことをあばいたり、あらゆる手を使って結婚の邪魔をするが、賢いSweetyはそれを巧妙にかわして行く。
婚約が無事済んだその夜、Sweetyが計略的でズル賢いことに気付き、Tituを護らねばと思ったSonuに「結婚を壊せるものなら壊してみたら? 私はTituの人生からあなたを葬り去ってやる」と挑発。SonuとSweetyの水面下での大戦争がはじまった!
男同士の友情が勝つのか? 男女のロマンスがやはり勝つのだろうか?

 

小僧的視点:

恋愛における男性の本音もりだくさんの「Pyaar Ka Punchnama (2011)」や「Pyaar Ka Punchnama 2(2015)」のLuv Ranjan(ラヴ・ランジャン)監督作品。同じ役者を採用しているのでシリーズものといえばくくれるけれど、続編ではない。

相当に計算高い女性が相手とはいえ親友の結婚を妨害するというストーリーであるにもかかわらず、作品を通してコミカルなタッチで陰湿さはまったくない。根底にあるのは頼りないTituとそれを護ってきたSonu二人の友情だからなのだろうか。

最後にプールサイドでTituがこぼしていた
「婚約をした日の夜に、SweetyがSonuを追い出すって言ったって僕に言えば、こんな無駄なお金がかからなかったのに」
この台詞が映画を観ている間じゅう私がずっと考えていたことを代弁するのだけれど、これを言ってしまってはこの映画自体が成り立たないのである。にしても、うまい。この台詞で心の中の緊張がスキっとおちる。(←オマエだけだ!) 

 

色恋あり、踊りあり 

最後はほろ苦いけれどハッピーエンド、男女というより人間臭さたっぷりで、前作、前々作よりもさらに楽しめた。

 

Kartik Aaryan

微笑みつつ妨害を進めていくSonu役のKartik Aaryan。時々、角度によっては若かりし日のShahid Kapoorっぽく見えないこともない。

 

「 Shahidかも? Shahidかも?」と思って観ると、そんな風に見えて来る不思議。

視線での芝居もそこそこできるのに、このシリーズにしか出演しておらず他の映画には出ていない。もう少したつと垢ぬけてくるのかな?

 

 

お嫁んさん選びインタビュー


Tituのお嫁さんを選ぶためのSonuによるインタビューという設定。
お嫁さん候補者が次々出現するのだが、演じているのは全員部Sweety役のNushrat Bharuchaだ。
最初に来るのはインスタグラムやSNSに夢中のスマホ女子、次に来るのは儀式道具持参の宗教どっぷり女子、次はボリウッド映画狂い女子、最後にやっとNGOで働く子供好きというまともな女子(すなわちSweety)がやってきて
「ねー、もう彼女でOK出してよ」
TituがSonuに懇願し、OKが出るかどうかは劇場でね! という流れ。

映画の予告編、プロモーションとしては秀逸。「ハッシュタグ  早く話せ」「ハッシュタグ インタビュー」とかの切り返しが相当笑えた。

 

ロケ地:

撮影はデリー、ウッタル・プラデーシュ州、マハーラーシュトラ州、ウッタラカンド州、グルジアなどにて。

 

ロケ地
India Gate (Delhi)

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ロケ地
 Mumbai (Maharashtra)

 

 

 

ロケ地
Rishikesh (Uttarakhand)

 TituとSweetyのデートにSonuがついていき、ラフティングなどをするシーンがRishikesh。

 

ロケ地
Mahagun Moderne (Noida, Uttar Pradesh)
Mahagun Marvella (Noida, Uttar Pradesh)

 Tituの家のシーン。要は分譲マンション(Mahagun Marvella Sector-78 Noida)だが、プールなどもある。「Pyaar Ka Punchnama」や「Pyaar Ka Punchnama 2」の時も主人公達の住む場所は、Noidaのアパートという設定だったように思う。

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ロケ地
Georgia

独身最後の旅行でアムステルダムへ行ったはずなのに、なぜグルジアで撮影されているのか。それはFilm in Georgiaというプログラムがあるからだ。
雇用創出や地域振興のためにグルジア政府が映画のロケを誘致しており、映画製作会社に20~25%のキャッシュバックがあるため製作費用削減につながるようだ。
Amsterdamなのだからグルジアのどこと特定されるような撮り方がなされていない。

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この映画が観られるサイト:

https://einthusan.tv/movie/watch/7qe6/?lang=hindi