ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

Simmba

ヒンディー映画「Simmba」(2018)

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配役:

"Simmba"ことSangram  Bhalerao署長:Ranveer Singh
Doorvva Yashwanth Ranade役:Sonu Sood  
Shagun Sathe役:Sara Ali Khan
Nityanand Mohile本部長役:Ashutosh Rana
Santosh Tawade役:Siddhartha Jadhav
Aakruti Dave役:Vaidehi Parshurami
Nandini Mohile役:Ulka Gupta
Mrs. Mohile役:Suchita Bandekar
Mrs. Iyer役:Sulbha Arya
裁判官Smita Parulkar役:Ashwini Kalsekar
Aakrutiの友人Kavya役:Neha Mahajan
Aakrutiの父親役:Nandu Madhav
Durvaの妻Varsha Ranade役:Shri Swara Dubey
Durvaの母親Bharti Ranade'役:Sarita Joshi
Durvaの弟 "Giri”ことGaurav Ranade役:Saurabh Gokhale
Durvaの弟"Sada"ことSadashiv Ranade役:Amrit Singh
News Reporter役:Puja Agarwal
Alok Borkar役:Vijay Patkar
弁護士Joshi役:Ashok Samartha
弁護士Savalkar役:Ganesh Yadav
Vaman Rao役:Arun Nalawade
総務大臣Vinayak Dutta役:Uday Tikekar
Corporator David Cameron役:Vipin Sharma
Chotu役:Sahil Joshi
Shagunの友人Dheeraj役:Ravjeet Singh
Shagunの友人仕出し屋で働くPoornima役:Ronjini Chakraborty
リキシャの運転手Purab役:Anil Mange
Inspector Gauri役:Sneha James
Good Food Lady役:Aarti Kulkarni
DCP Bajirao Singham (カメオ特別出演)役:Ajay Devgn 
DCP Veer Sooryavanshi (カメオ出演)役:Akshay Kumar
Tusshar Kapoor(カメオ出演 "Aankh Marey"の曲)
Kunal Khemu (カメオ出演 "Aankh Marey"の曲)
Shreyas Talpade(カメオ出演 "Aankh Marey"の曲)
Arshad Warsi (カメオ出演 "Aankh Marey"の曲)
Karan Johar i(カメオ出演 "Aankh Marey"の曲)

 

ネタバレしない程度の適当なあらすじ:


"Simmba"ことSangram  Bhalerao(ランヴィール・シン)は、ゴアとマハーラーシュトラの州境の街Shivgadhでスリを働く孤児だった。子供の頃、権力と賄賂にまみれた警察官を見て育ち、自分も警察官になって富と権力を手にしたいと思うようになった。
必死の努力の甲斐あって夢を叶え、見事汚職にまみれた警官となったSimmbaはゴアに署長として赴任。赴任先のゴアはDoorvva Yashwanth Ranade(ソヌー・スッド)のシマで、地主の娘を誘拐するといって脅しては土地を買い叩いたり、違法薬物売買などやりたい放題をしていたが、SimmbaはDoorvvaを取り締まるどころか、賄賂のために手を貸す始末。

ある日、Simmbaが妹のように可愛がっていたAakruti Dave(ヴァイディーヒー・パルシュラミー)が、薬物売買の現場を目にしたことでDoorvvaの弟二人に強姦され、殺される。
SimmbaはAakrutiのため身を正し、正義をかけてDoorvvaに立ち向かい逮捕、裁判へと持ち込むが、Doorvvaも証人を誘拐、証拠を隠滅と汚い手を使って来てとうとう……。

小僧的視点:

SimmbaはRohit Shetty監督の「Singham(2011)」「Singham Returns(2014)」のスピンオフ映画。
Rohit Shetty監督の作品には「Bol Bachchan (2012)」や「Chennai Express (2013)」「Dilwale (2015)」などがあるが、これらの映画すべてに共通するのは「エンターテイニングなんだけれど、詰めが甘くて創りが荒い」。
この映画もそれをしっかり踏襲。
「娯楽映画です!」 と割り切ってのぞまないと、「ええーっ、それでいいの?」的正義のようでいて不正行為にモヤモヤしてしまう可能性もある。

Simmbaの恋の相手Shagun役にSara Ali Khan(サラ・アリ・カーン)が起用されているが、ほぼ同時期に撮影されていたデビュー作「Kedarnath(2018)」ほどの重きを置いた役でもなく、ダンス要員と考えるにしても


身体の軸が定まっていないので上半身はまだしも、全身が映ると「こら、下半身鍛えないとダメだ~」のフラフラ状態で「踊らせない方が良かったんじゃ?」疑惑がフツフツ。
Kedarnath」のダンスシーンでなぜ下半身フラフラが目立たなかったのだろうと思って

 

見直してみたところ、Abhishek Kapoor監督恐るべし。それを心得ていたのかSara Ali Khanのダンスシーンはほぼ上半身のみ&下半身は身体の線が出ない衣装でフラフラが目立たないように工夫されていた。
素材を煮るも焼くも、監督の腕次第だと思ったわけである。

この映画の撮影当時、Ranveer Singhは結婚直前で、独身のうちにほぼ全部を撮り終えて結婚式後にほんの少しの撮影をしたときく。この状況ではなかなかしっかりとした恋の場面は描きにくかったのかもしれないが、「Singham」シリーズではもう少し濃厚な恋愛場面があっただけにRanveerお得意の恋に恋する浮かれたシーンのみが悪いとはいわないがちょっと物足りない気分になる。

Simmbaのピンチを救うため、シリーズモノでSingham役を演じていたAjay Devgn(アジェイ・ディーヴガン)が捜査官として最後のシーンに登場。Simmba、Shinghamとも「ライオン(獅子)」という意味で、「Singham」シリーズを観たことのある人には二匹の獅子共演は相当盛り上がる場面となろう。
あとは、最後の最後にAkshay Kumarがチョロッと顔を出したり、プロデューサーのKaran Joharがダンスソングに顔を出したりしているのが娯楽映画としてのスパイスになっている。

 

Sonu Sood

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「この人見たことあるんだけど、誰だっけ?」と思ったのが、Doorvva Yashwanth Ranade役のSonu Soodだ。

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Jodhaa Akbar(2008)」ではJodhaaの兄役の王子を演じていたし、最近では「Happy New Year (2014)」や

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Kung Fu Yoga (2017)」にジャッキー・チェンとともに出ていたのですぐわかっていいはずなのだが、

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急にオジサン度が上がったようで、最後まで思い出せなかった。45歳なのでこれ普通っちゃ普通なのだろうが……肌のツヤがガクンと落ちていて人相見的には
「何があったんだろうか?」
勘ぐらずにはいられない。
 

 

ロケ地:

ほとんどがMubaiとHyderabadのRamoji Film Cityにて。

 

 

ロケ地
Switzerland

英語になおすと「Without You」となる「Tere Bin」という歌のみがSimmbaとShagunのラブシーン?なのだが、これはスイスで撮影。 
寒々しい山の風景をバックに、ヒロインが風邪引きそうな薄着で踊るという……ボリウッドの基本に忠実な造りになっている。

 

 

この映画が観られるサイト:

Simmba (2018) Hindi in HD - Einthusan