インド式消化のいいモノ、悪いものリスト
「咳してるんだから、海老はやめときなさい!」
とか
「今日は暑いから緑豆のデザートを食べなさい」
とか、香港・台湾でさんざん鍛えられ、いわゆる中華式の「温」「熱」「寒」「涼」「平」といった薬膳に基づいた考えはある程度理解しているつもりだったが、インドのアーユルベーダはまた結構ちがうんだなぁと思ったのが
「普段食べているものを英語で書きつらねてもってこい」
医師から宿題を出されて書き出してみた時のことだ。
消化がいいか悪いかだけの話なので、「Non-Veg(ヴェジタリアンじゃないもの)」が×なのは理解できるとしても、消化に悪いんじゃないかと思った玄米や全粒粉がOKで、野菜や果物の中でも唐辛子はさすがにNGだろうと思ったら大丈夫で、意外なものが×だった。
穀物関係
蕎麦
玄米
全粒粉パスタ
野菜果物関係
キウィフルーツ
ぶどう
メロン
桃
プルーン
グアヴァ
にんじん
オクラ(△ 少しならOK)
山芋
空心菜
ほうれん草
なす(×)
ピーマン
冬瓜(◎)
栗
にんにく
唐辛子
椎茸
魚関係
ちりめんじゃこ(×)
鮭(×)
かつおぶし(×)
ししみ(×)
アサリ(×)
海老(×)
その他
豆腐
大豆
松の実
カシューナッツ(×)
医師のイチオシ◎の冬瓜は薬膳でいうと涼性であり、野菜類の中で唯一NGだったナスや「少な目に」と言われたオクラと同じだ。
どうも、身体を冷やす温めるだけで判断されてはいないようだが、イマイチよくわからない。
ちなみに、意外にも栗はインドに無いらしく「見たことがない」と言われたので、日本から持参した甘栗のパックをプレゼントして食べてもらい
「うん、これは大丈夫。食べていいよ」
とお墨付きを貰った。
私はほとんど食べないので上記リストには入っていないが、消化の悪いもの代表として医師があげたのは
パニール(カッテージ・チーズ)(×)
里芋(×)
であった。
素材だけだとなかなかソートしにくいのだけれど、一般的に同じ食材なら
「プロセスの少ないものを食べるべし!」
というのがアーユルベーダの医師の言い分であった。
つまり、じゃがいもを茹でて、つぶして、衣をつけて、揚げて、ソースをかけたコロッケではなく、茹でたじゃがいもに塩かけて食べろという話。同じことで、玄米と白米では「精米」という1プロセスが少ないぶん玄米に軍配があがることになる。