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ガイドブックは分厚くて重い

ひと昔前は「教科書」とも「命綱」とも呼んでいたガイドブックだけれど、最近はWIFIがあればすぐ調べられるのでその存在感が薄れつつある。
基本、わからないことは現地で訊けばいいという考え方なので、持たなければ持たないでなんとかなるのだけれど、地図はあった方が便利……と持っていきたくなることも。
ただ、とにかく分厚いので重い。で、どうするかというと

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必要な個所と地図を引きちぎるのである。
「地球の騙し歩き方」は結構簡単に引きちぎれるのだが、「Lonely Planet」はカッターで手術しないと無理。平然と引きちぎっておいてこんなことを言うのもおかしな話であるが、本好きとしては「カッター」という刃物を使うことにとても抵抗がある。

 

じゃぁ、電子書籍

「いかんせんガイドブックも古くなっているし、結構見当たらないページもあるし(!)、この機に新しいのを買おうかな」
そこで思いついたのが電子書籍。これならスマホからも読めるし、重さの問題もない。必要なところを読めばいいのだから刃物を突き付ける必要もないではないか!
とりあえず、楽天Koboに行って「Lonely Planet」を検索してみた。

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をを! 紙媒體よりも電子版の方が3割ほど安い。これにしよう! ひとりわき立ったところで
「いや、まてよ。いかなLonely Planetとはいえ、1冊5500円って高くないか?」
と。

 念のためAmazonに行ってみたら、ほぼ電子書籍の代金で紙の本が買える! ということが判明。
危ない、危ない。うかっとしていると、とんでもない詐欺にあってしまう……。

月額980円(初回30日間は無料)のKindle Unlimitedに参加している場合は電子版が無料で読めるのだが、そうでなければ3000円超。紙媒體と比べて1割ほど安いだけで、あまりお得感が感じられない。
むしろ、紙の本を買いたくなってしまうところだが、それでは重い、分厚い→刃物に逆戻りである。
安く売られている古いバージョンを買うという手もあるけれど、「新しいのを手に入れよう」としているのに、これも本末転倒である。

 

本家本元はどうなのか

そこで、本家本元のLonely Planetへ行ってみた。

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これを書いている2018年9月24日現在、アメリカドルは112.5円くらいなので紙媒體のガイドブックを買うのであれば上記のAmazonが間違いなく安いが、電子書籍eBook)であれば24.49×112.5=2755円となって本家本元の方がいくらか安い。
まぁ、為替の動向によって微々たるものではあるけれど、ここで「おおっ!」と思ったのはChaptersという、章ごとにワンコイン(4.95アメリカドル)の切り売りだ。
Rajasthanだけに行こうとしている人にとって、どう考えてもWest Bengal & DarjeelingやSikkimとか、ましてやKeralaとか全然要らないのである。突然気が変わってUttar Pradeshに行くことにしたのであれば、あらたに追加でその章だけを気が変わった時点で買えばいいし、古くなったら一冊まるごと買わなくても新しい版の該当箇所だけ手に入れられるので便利このうえない。
フォーマットはPDFなのでハイパーリンクで飛ぶといったことは出来ないけれど、アプリもいらないので容量もとられず、スマホに入れて使うにはぴったり。
PCで使えばマーカーでハイライトしたり、あらかじめ必要な地図のページを拡大印刷なんてことも可能だ。

ここ最近類を見ない良い買い物をしたと大変ご満悦なのだが、今回、ここで書いた「Lonely Planet」は英語版の話である。ガイドブックはやっぱり母国語でないと! というムキには、引き続き引きちぎりをオススメする次第なのである。