ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

Missing

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ヒンディー映画「Missing」(2018)

配役:

Mrs. DubeyことAparna Dubey役:Tabu
Mr. DubeyことSushant Dubey役:Manoj Bajpayee
捜査官Ramkhilawan Buddhu役:Annu Kapoor 


Missing Official Trailer | Tabu | Manoj Bajpayee | Annu Kapoor | Mukul Abhyankar

ネタバレしない程度のあらすじ:

Sushant Dubey(マノージ・バジパイー)は妻のAparna(タブー)と熱を出している3歳になる娘Titliとともにモーリシャスにあるビーチリゾートホテルにチェックインする。
仕事でモーリシャスに来たSushantだが、妻と娘は急遽その旅に同行することになったのでシングルからスイートに部屋を変更。
夜半、子供の泣き声がうるさいと隣の部屋からの苦情を受け、ホテルのフロント係が「医者が必要ならば手配する」と伝えに行ってみると、Sushantはなにか食べるものを探しに部屋を出ておりAparnaが「もう娘は寝たので大丈夫です」と対応する。

翌朝、Titliの姿が見えなくなり、二人は必死に探すがどこにもおらず、ついにはモーリシャス警察から捜査官が来る。
「蝶」という意味の名前を持つ娘Titliはいずこに?

 

小僧的視点:

Mukul Abhyankar監督デビュー作。あまりプロモーションをせずロープロファイルだったのは、プロモーションによってネタバレするのを恐れたためとのこと。
Tabuは「Haider (2014)」でHaiderの母親役、「Fitoor (2016)」でFirdausの母親だった女優だが、いずれも「The Namesake(2006)」で見せたいわゆる家庭のお母さんではなく妖艶さと廃れた感じがミックスしたような雰囲気があってとても「魔女」っぽい。
今回のAparnaは三歳児の母という設定。1971年生まれとは思えない美しさだが、なにかあるなと思ったらやっぱりなにかあった。

設定から騙され、Sushantの騙りに騙されつつ、2時間という尺の中でテンポよくどんでん返しまで一気に運ばれる。しかし、
「じゃぁ、お隣さんが眠れないほどの泣き声は?」
考えると、どうしても腑に落ちないままなのである。幻聴とするには、お隣さんはそこまでサイコには描かれてはいない。

 

ひとつ残念だなと思ったのは、せっかくモーリシャスで撮影をするのであれば、もう少しリゾートならではの海の風景を挟み込む余裕があったらよかったのにと思う。
コミカルが哀しみを引き立てるのと同じで、美は恐怖をもっと深めるはずだから。

 

 

ロケ地
Mauritius

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捜査の最中、特に必要がないけれどマネージャーと海辺で話すなどの工夫がないわけではなかったのだが、もう少し海のシーンがあってもよかったのにな。

 

この映画が観られるサイト:

 https://einthusan.tv/movie/watch/5xbL/?lang=hindi#