ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

コロンブスも暦に脱帽?

ボートレースが行われることから、『ドラゴンボールフェスティバル』とも呼ばれている。本格的な夏のはじまりとされ、この日を過ぎれば長袖の服を片付けてしまっても大丈夫だと言う人もいる。

邪気を追い払うといわれる菖蒲やよもぎの葉を家のドアに飾り、親戚たちが集まって笹の葉にくるんだ粽(ちまき)を食べ、神棚に揃って手を合わせる。

正午が近づいて来ると、子供達が必死に挑戦するのが卵立て。
旧暦5月5日の昼の12時。1年に1度だけ、卵がコロンブスの卵よろしくテーブルの上にしかと立つ瞬間だ。
コロンブスの卵は、大陸発見はだれにでもできると言われたコロンブス
「それなら卵を立ててみろ」
みんなに卵立てを試みさせ、一人もできなかった後に卵の尻をつぶして立ててみせたという逸話。

「まさか!」
思った私も子供たちに交じって挑戦してみたところ、不思議や不思議。12時少し過ぎから10秒ほど立っていた。
これは引力と地球の自転とが生み出す、ほんの狭間でのみ起きる現象なのだそう。コロンブスもこれを知っていたら、この日のこの時間にやってみせればよかったのに……とか思ったりもする。

2018年の端午節は6月18日です。嘘だと思っているそこのあなた、是非卵立てに挑戦してみて欲しい。
暦の不思議さが感じられるはずだ。
ただし、冷蔵庫の卵は一度室温に戻さないと立たないので、朝から出しておくことをオススメする。