ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

4000万円のチップ

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賭け事禁止の台湾で1982年以来綿々と続いている宝くじがある。それは『統一發票』だ。

奇数月の25日に抽選があり、翌日の新聞と政府系銀行に番号が貼り出される。引き換え期間は翌月の6日から3ヶ月間。
以前からの賞金6等賞の200元(約800円)から1等賞の200万元(約800万円)に加え、2011年からは特賞というのが新設された。特賞の賞金はなんと1000万元(約4000万円)だ。

このくじは別に宝くじスタンドで購入する必要もない。
どこで買物をしても貰えるレシートに番号が入っていて、それ自体がくじになっているのだ。これは各商店が脱税をしないように、『買物をした時は必ずレシートを貰いましょう』と政府が始めた政策である。
私も集めては新聞やインターネットで当選番号の照合をしていたが、当時末等だった100元(約400円)は何度か当たって引き換えに『合作金庫銀行』へ行ったことがある。引き換え場所は2006年に『合作金庫銀行』から郵便局に変更されたのだけれど、コンビニで10元(約40円)のアイスを買って100元戻って来るのだから悪くはない。

台湾の身分証(ID)が無いと引き換えが出来なかったのが、今やパスポートがあれば可能になった。2ヶ月後に台湾を再訪するのであればとっておけばいいし、もしその予定がないのなら『募金箱』ならぬ『募レシート箱』というのがコンビニに設置してあるので入れて来るのも社会貢献。
もし、お世話になったホテルのボーイさんやガイドさんにがいたら
「はい、1000万元」
と言って渡してくるのも、夢があって楽しいチップになるかもしれない。

ちなみに、当選番号はここで調べられる。英語なので中国語がわからなくてもOKだ。必要ならば?アプリもある。