ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

ツキを呼ぶおまじない

f:id:bokenkozo:20180522165445j:plain

ツキを呼ぶおまじない① 猪脚麺線

「最近なんだかツイてないんだよ」
そうぼやいているアナタにいい話。
台灣では麺線(ミースワ)という極細の麺を油で揚げたものに、トン足を煮込んだものを薄切りにしてのせ、醤油あんをかけた物を食べて邪気払いをする。刑務所から務めを終えて出てきた人が、家に帰って最初に出される料理がこれなんだそう。
これは事故に巻き込まれたとか、病気ばかりするとか、どちらかというと大きな災難向き。
事故はともかく刑務所行きを災難とか不運、ツイていなかったと考えるあたり、日本では前科者として後ろ指を差されそうだが、『服役を終えたら、きれいさっぱり罪は消える』という華人の思考がうかがえて面白い。

この猪脚麺線(チュウチャオミースワ)は台灣の屋台ならほとんど置いてあって、味もなかなかだ。

ツキを呼ぶおまじない② 送り火もどき

猪脚麺線を食べるほどではないけれど、
『最近なんだか歯車が噛み合わないことがある』とか『台湾食材店や台湾料理屋が近所に無い』というあなたに、もう一つの台灣式ツキを呼ぶおまじないを紹介しておこう。

かねだらい、もしくは耐熱性の洗面器。なければお菓子の缶でもOK。新聞紙をまるめて1枚入れ、火を付ける。ここまで聞くとなにやらお盆の時の迎え火・送り火のようだが目的は『火をまたぐ』こと。
なので、まちがっても葉で水を掛けて消したりしないように。

火が燃えているうちに1回だけまたいだら、蓋をかぶせて火を消す。これだけだ。
私が住んでいた家の近所では、小学生が
「テストの点が悪くて叱られた」
と言ってこのおまじないをしていた。
火をまたいだくらいで100点が取れるようになるとは思えないのだけれど、もしかしたら叱られずに済むようになる?