ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

アムラで若返り?

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インド・ビハール州ブッダガヤでマーケットを回遊していたら、見たことのない果物のような野菜のようなものを発見した。見ためは梅の実っぽいのだが、梅よりも少し大きくてあれほど堅くない。

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「これなぁに? 果物?」
売り子に訊いてみたもののヒンズー語の壁が立ちはだかって埒ががあかず。写真を撮って友人に見せたところ
「あー、それアムラ。ジャムとか漬物にするんだよ」
教えてもらえた。アムラ(アマラーキとも呼ばれる)は、日本語は油柑(ユカン)

調べてみると「アムラはインド・インドシナ・台湾・中国南部の海抜1500メートル以上の山の斜面に生えている」とのこと。台湾にもあると書いてはあるものの、私はこれまで見たことがない。(それか瓜の一種だなと思って素通りしていただけかもしれない?)
インドでは4000年以上前から健康に良い食物として、広く全土で栽培されていて果実をはじめ、種、葉、木の幹や根にいたるまで薬としても利用されている。インド版漢方のアーユルヴェーダにおける3大果実(アムラ・ハリタキー・ビビター) のひとつにもなっていて、ヒンドゥー教では健康のシンボルであることから「縁起の良い木」ともされているんだとか。

果実がどんな味かというと、色んな味である(←こらーっ!)
私は漬物しか食べてこなかったので、いわゆる酸っぱ辛い「アチャール」の味だったが、本当は甘味、酸味、苦味、刺激味、渋味と辛味以外は全部感じることができるという不思議な食べ物らしいのだ。

アムラには生命を活性化させて活力を取り戻すという若返り作用があり、最新の研究や論文によると抗酸化作用、糖尿病や高血圧予防、美肌、白髪やハゲ予防、便秘改善、感染症予防、ストレスに対する抵抗力を高める……などの効果もあるらしい。
そんなに素敵な食べ物なら大量に買って持って帰ってくればよかったと後悔しきりだが、よく考えれば果物は日本に持込禁止である(←急にツアコン風)

ならば、乾燥してればいいんだ! と思って調べてみたところ、
アムラで毎日を健康に。アムラ専門通販サイト【アムラライフ】
パウダーやら錠剤にしたものを日本でも売っているではないか。しかも値段はお小遣い程度。これは試してみてもよさそうだ。


他にもハチミツ漬けや、ジャムなども日本で手に入る。


いやいや、私は今もいつも世々に至るまで28歳なので、別に若返る必要はないのだが、「ストレスに対する抵抗力を高める」というのに大変惹かれるわけなのである。

「部屋に蚊がいるんですけど~」
と言われても
『そりゃいるよ、蚊は世界中に……だから虫よけスプレー持って来てねって頼んだはず。蚊がいたら叩けばいいんじゃ?』
とか思わず、笑顔で殺虫剤を借りに走ったり
「部屋がうるさくて、眠れないから部屋替えて」
言われてすぐ部屋を替え、翌朝「ぐっすりお休みになれましたか?」と訊いたら
睡眠薬のんでるから部屋がうるさいとか、関係ない」

と答えられても、『じゃぁ、部屋替える意味は?』などと憤慨したりしないよう自制するにはストレスがかかるのである。