インド映画ロケ地巡り Youngistaan
ヒンディー映画「Youngistaan」(2014)
すっかり人任せなあらすじ:
日本に亡命した自称デリー皇帝の「Youngistaan」を参照
小僧的視点:
タイトルのYoungistaanは「staan」が国の意味なので、『若者の国』ということになろうか。
ジャンルとしては政治映画なのでロマンス映画中心にみている私は普通なら通り過ぎているはずなのだが、日本で行われた撮影に
「エキストラで出ていた」
などと仕事仲間が言うのでみてみたのだ。
東京タワーや富士山をはじめ、渋谷の交差点、新宿のロボットレストラン、国立京都国際会館などで撮影がなされたようだが日本のロケ地もストーリーもこの際どうでもよく(←いいのかよ!)、『Suno na Sangmarmar』という歌のみが印象的だった。
歌詞もすぅいーとすぎて、真面目に聞くととろけそうになる。
Arijit Singhの声が素敵すぎて1度聞くと一日中、サビの部分が頭の中でずっとぐるぐるこだますることになるので、聞いてみようと思う場合は注意が必要である。
Taj Mahal (Agra)
冒頭はいわずと知れた愛の街「アグラ」にある、シャー・ジャハーンが最愛のムムターズのために造ったお墓「タージ・マハール」なのだけれど、象の大群が並ぶところはアグラにはない。
いったいどこなんだろうと思っていたら、同じウッタル・プラデーシュ州のラクナウだということをつきとめた。
タージマハールの話、一応のせとこう。(ただ、シャー・ジャハーンが出て来るので貼りたいだけ)
Ambedkar Park (Lucknow)
全景を眺められるのは橋のたもとの丘なのだが、公園自体の入口はここではなくて反対側だ。10ルピーの入園料を窓口で払い、チケットのチェックを受けて中へ入る。
はじめてこのプロモーションビデオを見たときに、意味不明にひらひらふわふわする反物はいつものボリウッド連中のなせるワザ。主演男優と主演女優がカラむシーンはいつも正面から壮大な風が吹いていてサリーの裾と髪がふわふわと風に舞うのがボリウッド映画でのきまりごと。見たことはないけれど、多分巨大な扇風機であおっているのだろうと思っていた。
ところがこの場所に立ってみると、広大な場所に特に遮るような建物がないので風が吹き抜けるのである。雨上がりだったこともあってか、ここだったら巨大な扇風機がなくともひらひら、ふわふわが撮影できたのではないかと思われる。
ビデオではドアが閉まっているのだけれどこの建物の中には、公園の名前にもなっているアンベッカーさんはともかく、存命中の前州知事の銅像やらなんやらにまじり
シッダールタ系のレリーフなんかもあったりして、統一感なくバラバラな展示物がごっそり。象つながりっちゃー、繋がってるけど。
私が勝手に名付けた「象街道」は壮観だし、吹き抜ける風にふきっさらされに行くのは楽しいけれど
「レジデンシーとか他に見るものたくさんあるでしょうが……」
突っ込まれれば、ぐぅの音も出ないという感じではある。
この映画が観られるサイト:
https://einthusan.tv/movie/watch/2454/?lang=hindi