ぼうけんこぞう

旅と冒険(回遊ともいう)の軌跡と映画

インド

Ladakh⑦いざ、パンゴン……えーっ!

「えーーっ、なんでー? あ、やっぱりウソ。昨日の夜、山酔いしたとかさっき言ったけどただの冗談だから!!」 一生懸命取り消したが、ガイドさんの「今日はヌブラ谷に行きましょう」は翻らなかった。ヌブラ谷はショヤク川の流れる広大な渓谷、谷といっても…

Ladakh⑥遠い夜明け

翌朝、目が覚めたらチョースッキリ。めまいも止まったようでふらふらもしないし、心なしかお腹もすいていた。 遠くの山の上には灰色のブランケットのような雲が広がっている。窓を開けて手を出してみると「さぶっ」だけれども、だんだん身体も慣れてきたので…

Ladakh⑤食べたら治らない

午後からだんだと気温はあがってきていて、8℃くらいにはなっていただろうか。観光後、レーのバザール(マーケット)を軽く歩いてみませんか? とガイドさんが誘ってくれる。せっかくなので連れていってもらったのだが、メインバザールのあたりはリノベーシ…

Ladakh④うわのそら

せっかく早朝に着いたのに、夕方までほったらかし? などと思うなかれ。レーは標高3500メートルの高地にある。高度に関しては比較的問題のない体質の私ではあるが、それでもなんらかの影響が出るということは、前回チベットに行った時の経験上わかってい…

Ladakh③ちょっと遠い感じ

はぁ? なんで? 朝7時、レーの空港に降り立った私はそのままくるりときびすを返し、乗ってきた飛行機で気温44℃のデリーに戻りたくなった。 レーの気温はマイナス1℃。降りただけで戦意全喪失である。寒くないはずの時期を選んで来たはずだったのに……。 空港…

Ladakh②結婚式は大イベント

踊り狂っているインドの結婚披露宴の様子を、何度か映画で観たことがある。実際に新郎が白馬にまたがって暗闇のなか町をウロウロしているのを見かけたこともあるが、それがなんなんだかよくわかっていなかった。 インドの結婚式はこんな具合。招待客をリスト…

Ladakh① うそつきインド人は地獄に堕ちろ

Akira jumped into this Pangong Lake in the movie "Jab Tak Hai Jaan" JAB TAK HAI JAANという映画を観て以来、猛烈にラダックというか、レーというか、Anushka Sharma扮するAkiraが飛び込んだあのパンゴン湖に行きたくなってしまった。 boken.hatenablog.…

ごはん食べた?

「だんだん春めいて来たねぇ」とか「今日はまたいやに雨が降りますなぁ」日本人なら気候や天気ではじまる世間話だけれど、台湾では替わりに『吃飯了没?(ちーふぁんらめい?)』 ごはん食べた? である。 昔、食べ物があまり豊富でなかった頃の名残ともいえ…

今日はいい天気

添乗員とガイドに絶対に向いていない人というのがいる。どんな人かといえば「雨女」と「雨男」である。 どんなに優しくて気が利いてキビキビ仕事をしても、どれだけ知識があって話が上手くて楽しくても、「雨女」と「雨男」は間違いなく嫌われる。 私は雨に…

看板に偽りはあたりまえ

タルカトラ庭園の吟遊詩人さん 「わっ、黒い絨毯みたい」インド・デリーの鉄道駅で思った。駅の構内に1歩足を踏み入れるとそこには人、人、人。ほとんどが、ござのような物の上に座りこんでいる。老人もいれば子供も女性もいる。いびきをかいて寝ている人も…

写真にみるインド

「この人だあれ? 知り合いの人?」インドで撮った写真を友人に見せると、必ずといっていいほどこう聞かれる。 カメラを遠くから被写体に向けて構えていると、シャッターを切るか切らないかの絶妙のタイミングで、街行くインド人がファインダーの中心にぬう…

安宿街からコンノートプレイスへ格安で行く方法

実は私、とんでもない恐がりなんである。「ぼうけんこぞう」などと名乗っているわりには、安宿もおっかないので普通宿にしか泊まれないし、バックパックを背負うと背中が痛くなるののでいつもゴロゴロ引きまわす式の荷物で旅をしていて、バックパッカーでさ…

7時42分の男

インドのポンベイから世界7不思議の1つ、ムガール帝国の王様シャー・ジャハーンとお妃様ムムターズ・マハルの眠る、大理石で造られた宮殿のような豪華なお墓である「タージ・マハール」がある、アグラヘ行こうとしていた時のことである。 3時間も前に空港…

⑮Jさんの『インドはアジアじゃない』

※今は「ムンバイ」という名前になっていますが、当時はまだ「ボンベイ」という名前でした。 DBC・インド人 香港はインドに比べて物価が高い。洋服は比較的安いらしいけれど、仕事の日は制服、休日はクルタという民族衣装を着ている私にとって、ショッピン…

⑭Iさんの『ボンベイ便』

※今は「ムンバイ」という名前になっていますが、当時はまだ「ボンベイ」という名前でした。 DSP・シンガポール人 何が面白いって、ボンベイ便ほど笑えるフライトは無い。ジュニアの頃はとにかくボンベイ便が嫌だったけど、最近はエコノミーの首振り地獄(…